魔 の 森
ごくありふれた剣と魔法の空想世界。
主人公は3人。
騎士と貴族と肉屋。


<世界観>
ファンタジー世界。人や亜人間が多数の界域、集落を築くなか
「魔族」と呼ばれる者たちが、一転して人を襲うようになる。
王国と共和国(多神教であり、法王・教団・騎士などの階級によって組織)は積極的な応戦に転じる。
魔族の本拠であり、前人未踏である「魔の森」への進行を発令する。



<騎士ー原罪・姦淫と断罪ー>
それほど名のある家ではないが当主であり、若い男。
一通りの儀礼は心得ており、簡易な術法も行える。
身の回りの世話をする町娘が1人仕えるほか、帝国中央から定期的に
人(一族上位の親戚、盟友、下位貴族の女性等)が尋ねてくる。

人と妖魔の争いに疑問を抱くも、皇帝の勅令に従い<魔の森>への探索に出る。



<貴族ー屈折した情熱・魔の配合ー>
上級貴族の長男。しかし生まれつきの両性具有であり、
一族の中では腫れ物のように扱われる。
上に姉がおり、家系はそちらが継ぐこととなっている。
線は細く端整な顔立ちをしており、女性と間違われることもある。
執事兼教師、家政婦、庭技師の3人と小さな城を与えられている。
「長男」とされておるため、万一のことも考えられ男性との接触をしないよう隔離されている。
自分の体のことに悩み、精神を病むうちに魔術に引かれ、これを学ぶ。

皇帝の勅令に伴ない、本家より<魔の森>探索への参加を通達される。
地下室の<コレクション>を充実させるため、嬉々として森に入る。



<肉屋ー繁殖と捕食・同族食いの業ー>

いつから肉を捌いているか、わからない。
この男の居る市場には、塊やミンチ、はたまた捕らえたての
生きた状態でも、それこそ様々な素材が並ぶ。
そう、魔物や・・・・人間でさえも。

頭にあるのは、ただ一つの法。
[全ての生きとし生ける者は、二つに大別される。]
[食う者か、食われる者か]

人を襲い、食べる魔物。
その魔物すら解体し食べる人。
人は、食われる者なのか?食う者なのか?
その答を得るためか本能か、
肉切包丁を手に<魔の森>へ向かう。
<世界情勢>
・・・急拡大を続ける「人」に戸惑う魔族。
それまで棲み分けのできていた地へも彼らは移り入り、集落を築く。
人とは同族同士でも殺し合いをするような種族だ。
異質な多種族へは、その残虐性を発揮し、虐殺・家畜化などで他の種を自らの支配下へ組み込む。
共存を模索する種族・者も居たが、力有る者は疎まれ迫害され、
力無き者は奴隷として望まぬ生活を強いられた。
「魔族」は人が勝手に分類したものでカテゴリとしては大きく、
知能の低い獣のような者から、智・力とも神のような者まであらゆる種が含まれる。
しかし、彼らに共通して言えるのは「他種族を滅ぼしてまでの拡大を望まない」ことであった。

「魔族」は、これ以上住処を追われないよう、守るための闘いを始めた。